ひんやりとした風が吹く 台北日誌2

台北での出会いで台湾語を話したいとなっていたところ、フランクと再会してフランス語をもう勉強していないと言った時のがっかりした顔を見て、あぁ、やっぱりちょっとは話せるようになりたいな、と、台湾語、フランス語で揺らぐ乙女心と秋の空、ニーハオ、ボンジュール、こんにちわ、ガキです。

やりたいことや、見たいこと、知りたいこと、は、たくさんある。
で、よく分からなくなってしまうことが多々ある。
全部は出来ないから、うん、しぼらんとね。

それにしても、9月〜10月にかけてのいろんな出来事の濃さが半端なかったなー。

まださ、言葉に出来ない部分もある。心の中にこっそり留めておくこともいいやんねーです。

台北、大阪→広島、京都でのライブ。

みんなありがとう。

台北では、1日目、2日目とこばし、めぐみちゃんが、ばきりノすの専属スタッフとして全面協力のもと、ライブを無事終えることが出来た。彼女たちから頂いたお守りは、毎日、一緒にいる。私のお気に入りの不細工さが愛しいマトリョーシカの小物入れにつけている。ほんとに二人は可愛くて、妹がいたらこんな感じなのかなぁ。私はうっかり者の姉になるのだろう。しっかり者のめぐみちゃんと、頑張り屋さんで優しいこばし。いや、ボランティアスタッフは男女問わず、みんな、可愛くて、優しくて、凛としていて、私が足りないものを見たような気がして、ちょっと恥ずかしくなるような、自分を返り見るような気持ちにもなった。

ライブを見てくれたみなさん、ほんとにありがとう。うれしかったです。唄をうたう喜びをあらためて感じることが出来ました。

ライブ1日目のQuestionmarksは、お昼ご飯をご一緒したみなさんの物腰柔らかな雰囲気から一転。ライブでは、ピカピカ、ぎらぎら光る感じでかっこよかった。MCも素敵でキュンとなりました。香取さんは全部見れなかったけど、豆、まめーという歌詞の歌が聴けてよかった、あの歌好き。カルメラ、会場のみなも立ち上がり、大盛り上がりで踊ったー。2日目に名前はまだなゐを見て、(こちらは台北日誌1を見てね)、SYSのライブを聞きながら、皆で踊って汗だくになって楽しんだ。そして、打ち上げ。香取さんの手相占いに皆が集中し、もちろん、私も列に並び、見て頂いた。なかなかいい手相らしい。自分がというよりは、周りの求めによって、進んで行くタイプ。迷いが多いので(煩悩だらけかな、ははは)、いいパートナーに巡り合うとさらにいいらしい。えぇっと、どこにおんねーんってツッコミはともかく、あっという間の2日間なんだけど、感覚的には時間の流れが遅くて、どれもこれもしっかりと思い出せる、刻まれた二日間でした。

台湾で、私たちは8〜13日といったゆっくりの日程だったので、10、11日のライブ以外はオフでゆっくりと過ごして、夜市に行ったり、観光スポットへ訪れたり。みんな、同じところに泊まってるから大学生の時の合宿みたいな気分を久しぶりに思い出した。日本では絶対できないであろう…路上飲み会なんてものも連日開催して、くっだらない話(飛び魚で宇宙の果てまで)を深夜までしたり。次の再会がとても楽しみ。携帯もネットもとくに触ることなく過ごし、完全に情報から離れた時間で、なければないで過ごせるもんだと思った。何に振り回されることもない、情報との距離も穏やかな時間のひとつ。

日本に帰る前日に九粉と真吾君たちが住んでいたキーロンという街を案内してもらって、印象に残っている風景がある。

おいしいお店があるからと案内してもらうも、行くとこ、行くとこ、ピンポイントで閉まっていた。狭い路地の奥にもよいお店があるからっと進んでいったところで、垂れ幕がかかっていて行き止まり。垂れ幕で中は見えないが、賑わう人々の話し声と喉自慢大会のような歌声が聞こえていた。真吾君たちが垂れ幕の向こう側へ行ったので、その後を追って、中へ入ると、左手に横断幕とステージが組まれており、カラオケステージになっていた。ご近所さんたちで集まったであろう、十五夜を祝うお祭りが開催されていたのだ。奥には、十五夜を祝う祭壇が鎮座していて、ショッキングピンクや黄色、とにかく明るくて発色の良い飾りや花で飾られていよかったな。ご年配の方から、おじさんやおばさん、若者たちは、楽しそうにビールを飲んで、ほがらかに話して、自分の番が来るとステージに上がり歌っていた。

普段は路地で住居やお店が並んでいる路地を、一定区間のみ完全に通行止めみたいにして、そこの部分に祭壇とお祭りのためのカラオケステージを20メートルくらいかな、作っていたみたいっと聞いておもろいなぁって思った。日本ではなかなか出来ないことやろな。

盆踊りでもなく、祭壇を前にカラオケというスタイルがとても日常が入り混じる混在とした感じと、街に住む人たちのゆるやかな交流の場が、すばらしいなぁって思う。

ハレの場所に図らずして、台湾の地で遭遇出来てうれしかったことのひとつであります。

台湾へは、またぜひ行きたい。行くぞー!!