積読でいっぱい

・フリータイムに突入して二ヶ月。先月は各種の手続きにくたっとなって、ネトフリばかり見て過ごしていた。こりゃ、いかん。寝っ転がったままの自堕落な生活で、このままで身体にいいわけがないやん。というわけで、いつ買ったのか覚えていない「モデルが秘密にしたがる体幹リセットダイエット」に載っている運動を再開する。二年前、コロナ期間に運動をした時、体がすっとしたのを思い出し、はじめる。痩せたいというより、整えたい気分。たった5分のエクサイズで終わるというのがよいが、自分はそんな一気に出来ず、ゆっくり呼吸しながら15分くらいかかる。続けたい、運動。

 

・『語りかける身体』西村ユミを途中まで読む。対話が成立しないと思われている患者でもおそらく身体コミュニケーションを通して交流しているのではないか。それらを看護に携わっている人のふりかえりと気づきによって語られる言葉を西村さんが現象学という手法で読み解いていく。さくさくと読み進められない。それは、患者と看護の間である、きっとそうかもしれない、いや、そうではないかもしれないの間であり、確信を科学的に証明できない、科学では削られてしまう部分もあり、それを証明する為にメルロ=ポンティ現象学を用いられているからだ。その概念や意味がすんなり入ってこない。初めて知った現象学は「世界を見ることを学び直すこと」「主体と客体という二項対立の手前にある〈身体〉固有の存在次元を問対とする」など気になる言葉がたくさんある。対話や語られる言葉、それを身体全体を使って受けとめて交流する。なんとなく、小野和子さんの本を思い出した。

 

・眠る前には明るい気分で眠りにつきたい。北加賀屋のイベントで購入した友田とん『ナンセンスな問い』を読んだのは深夜0時。ほんの小さな問いをきっかけにして、壮大に広がっていく、狭くて広い可笑しな世界。決して止めることのない、探究力に妄想と現実が入り混じって、あぁ、オモロかった、寝よと布団に入った。

 

・梅田にお目当てのお菓子を買いに行って、ハービスで開催されていた本のマルシェにも足を伸ばす。

みゆきちゃんと立ち話した後、シカクで『美味しんぼの話をさせて2』を買うことにする。美味しんぼは、小さい頃も見たがうる覚え。最近、ネトフリで配信していたのを全部見た。あの昭和漂う世界観が好きだ。お決まりの「士郎お前は何もわかっていない」という海原雄山対決のくだりも。読みながら、共感できるところ満載であーたのしい。

お隣のtoi booksさんで『全身が青春』を。帰りの電車で磯上さんの日記を順を追って読んでみる。世界の見え方が優しくなるような、あったかい気持ちになった。そうそう、毎日の日常としての手触りと心細さもあるような繊細な感覚。

1003さんでZINE「里山通信」0号「わたしにとっての居心地の良さとは?」

藤井聡子(ピストン藤井)/清田麻衣子(里山社)を。同世代の二人の飾らない話に、せやなーと頷いたり、自分はどうやろかーとも考える。