11月半ば〜末

11月半ば

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シネヌーヴォにて「セノーテ」を観る。

泉の中に自分自身も身を浸しているような不思議な感覚で映画を観ているというよりは、サウンドインスタレーションのような作品だった。

時折聞こえる獣のような声にびくっとしながらも、泉のどこまでもつづくような深淵と水の音、ごぼごぼとした泡の音が気持ちよさだけでなく、言葉と相まって響いてくるような。不思議な作品だった。

 

その夜、美学校の入江陽さんの音楽制作のオンライン講座。

そういえば、きちんとした形というのか、講座で学ぶのは、20代の頃、大学を卒業して編集教室に通った以来だ。各個人の目的にあう、寄り添い、いろんな角度から提案して声をかけてくださる入江さんの優しいアドバイスにいつもありがたやーとなるほどがいっぱい。他のみなさんの進捗も聴きながら、音楽を作る、組み立てていく、いろんな方法があっておもしろい。

 

 

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南森町の喫茶店にてアップルパイを注文。針の施術後のせいか、身体がぽかぽかする。作るまでしばし時間がかかるとのことでドアの側にある席に座ってぼんやりする。ほどよく冬の暖かい日差しがよくて眠くなる。10分ぐらいかな、あつあつのアップルパイに添えられたアイス。よき休日のはじまりではないか。あつあつと冷たいは大好きな組み合わせだ。そういえば、大学の合宿所の近くにあったピザ屋さんが美味しくて、あつあつのピザにアイスクリームの組み合わせが最高だと20歳のわたしは知った。帰り際、カツサンドも気になると店主さんに言ったら、カツサンドとこのアップルパイをペロリと食べる女子がたくさんいうよと教えて頂く。日によれば、いけるかも。その後、芦屋美術館へ向かう。

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初めて訪れた美術館。中に入ると久しぶりのお友達たちがいて誰かに解説を受けていると思ったらASUNAさんだった。二階に上がるタイミングでわたしも混ぜてもらって林勇気さんとASUNAさんの作品の話をご本人から聞けてラッキーなタイミング。

ずっといたいなーと思えるほどに心地よい空間だった。

浅利君も来ていたのでSJQの新しいアルバムの話を聞く。もうすぐ発売で、数年前に参加したセッションがボーナストラックで追加されているとのこと。たのしみ。

夕方から夜にかけて芦屋市立美術館の外に繰り出して海側まで歩き、また戻ってくる。散策しながらハプニング的な要素でライブが繰り広げられる米子君の「音を海にたどる」ライブツアー。林勇気さんが案内人。芦屋市立美術館から出発して川沿い、海沿いまで参加者のみなさんと連なって散策。ちょっとした遠足気分。コロナになってから知らない街を歩く楽しさがわかった気がする。川沿いから海に続く道の広がり、夕陽に照らされながら演奏するハイライトな瞬間、暗闇の中で明滅する光、鳴り響く音。芦屋浜団地のかっこよさ。

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薄着をしてしまったせいで途中で寒さにやられてしまいそうになったが、いくつかのしびれる瞬間を目撃できた。

最後は芦屋美術館に戻って米子匡司+中田粥+淸造理英子三人のライブを見る。

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あぁーいい1日だった。