入船 04.27.19

最近はほぼ更新していなかったはてなブログの閉鎖に伴いないこちらへやってきた。 

古本屋さんで買った季刊銀花をぱらぱらめくり、最後にむだ書きというタイトルで編集後記が綴られていた。インドのうどんが気になる職人さんの話から、最後は奥付を校正したいで締めくくられ、むだ書きの文字タイトル下にあった挿し絵もゆるくてよかった。キャップをかぶった少年がTシャツと短パン、にこやかな顔で草っぱに寝そべり、すぐ傍に小鳥と読みかけの本。むだ書きの言葉を見た瞬間にこれやーと思った。

3月29日に入船(ニューふね)へ行ってきた。梅ちゃんやいろんなアーティストによって開催されている大阪の川や橋、海を舞台にしたパフォーマンスなどのプロジェクト。前回はいつだっただろうか、入船HPから記憶を辿ること2016年12月で本町橋船〜名村造船所跡地で降りる回に参加。冬の寒さが体全体に染み込んでくるような夜だった。船に乗り込み、橋をくぐり、川から見える建物の裏側の景色を見ながらどんどん川を進み、数々の橋を越えていった。いつのまにか馴染みのある道頓堀へやってきて、喧騒の街を通り過ぎた後、ヒスロムが船で突然現れたり、海に近づくころ、巨大な光が海の中で発光している美しさや突然、同乗する人、落ちようとして落とせなかった球体、松井美耶子さんのうたや言葉、最後にさわひらきさんの映像があって、そこであった昔のことを聴きながら、時間の流れが混んがるがるような、でも船は橋や水門をくぐり進み、海に出て船から初めて見る景色や夜の廃墟と化した工場のかっこよさ、その場でしか立ち会えない連続の夜だった。あの夜の感じは思い出すと、心のおくらへんのどっかが静かに騒いだ夜だった。

あれから何回か開催されていたイベントに参加出来ずじまいで、今回は早めに予約。夜と夕方のパフォーマンスクルーズか、なにもしないパフォーマンスクルーズの三択。どれにするか迷ったが中学生たちが一緒にパフォーマンスをする夕方にした。夕暮れ時に乗ってみたいのと中学生たちと梅ちゃんが何をするのか体験したかったから。当日、駅には早く着いたものの船着き場がわからず、同じ道を右往左往して、間に合うのかわたし!という不安増大になったところでなんとか船場を発見し、5分前に到着しほっとして乗船。

続く。

 

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