ハリウッド・ドリーム・ザ・ライドの44mから降りる瞬間の緊張感がたまらない

遊園地は自分にとって遠い存在で、シンプルに遊び場所が違っていた。遊園地に使うなら、ライブに行く!みたいな。中学校のみんなで行った卒業記念のディズニーランド以来、行かなかった。近くにあったUSJでさえ、七年前くらいに職場の人たちに誘われてなんとなく行ってみたのが初だった。それをきっかけにエンターテイメント楽しい!となり、休みの日にみんなでお揃いのTシャツ、お揃いの帽子をかぶり、一通り遊んだ乗り物を楽しんだ後はバーでたくさん飲む。喋る。夜のキラキラしたパレードを観る。で、USJの年間パスポートをゲットした私は、苦手であったジェットコースターへ何度も乗ることで、自分の力をいかに抜くことが、恐怖から逃れ、眩暈や力みによる疲れをなくすことだと気づいた。

 

コロナが流行して以降、いつのまにかパスポートもきれ、職場も変わり、USJからまた遠のいた。だけど、USJの乗り物で一番好きなのは、ハリウッド・ドリーム・ザ・ライトだ。BGMをマイケルジャクソンのスリラーにして、44mの高さから降りるあのなんとも言えない緊張感と音楽と合わさった、急降下による疾走感がたまらない。何度もバウンドしながら体が浮遊する瞬間も気持ちよくて、前向きな気持ちになるのはなんなんやろうな。

ここ一ヶ月は、上がったり下がったりの毎日で、でも、シリアスな気持ちで居続けるのん向いてへん。いろいろありすぎると、もう緊張のさきっちょも途切れてしまって、シリアスさもどこへいったんやろかと坂道を自転車こぎながら思う瞬間もある。思考停止にして全部放り投げてやろうかと腹の立つ瞬間もある。

それでも、また一からふりだしに戻って、出来ることをひとつ、ひとつするしかないねんな。毎日はすすむ。