どこへ行っても同じ

ジム・ジャームッシュの映画『ストレンジャー・ザン・パラダイス』に出てくる男子二人、女子一人の物語。

みんなで遠いところへわざわざ行くんだけど、結局、どこにいっても変わらない、みたいなセリフがあって、学生の頃見て、今もそれがすごく胸に残っている。

久しぶりにまた観ようかな。

今月初めはツアーで一緒だったチミドロが大阪に来たので、お酒を飲み、うたをうたい、ライブ楽しかったなー。新曲も聴けてよかったやー。そんでもって、チミドロのなんとも言えないPVがUPされているのだ。
とてもいい意味でチミドロっぽさが絶妙な具合で、出ている。ただの錯覚は初めて聴いた時から、ビビビッとくるものがあって、歌詞とかもほんとあの音も好き。みんな、ぜひぽちっとしてくださいねん。
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=FuTZwuPBEU8

でもって、週半ば東京へも行ってきた。
渋谷アップリンクであったクラヤミノtonesへ。内容を大まかにしか把握せず、暗闇の中で参加者のみなさんで声を出していくワークショップなんだなー、となんとも曖昧な認識であったけれど、何より暗闇の中で声を出すのが、どんな感じになるのかが、とにかく気になったので参加してみた。

ゲスト講師が澤村祐司(生田流筝曲家)さん。参加者全員で、講師が選んだ歌を暗闇の中で歌って練習したのだが、すごく気持ちよかった。澤村さんの声がとにかくすばらしくて、もっと聴きたかった。機会あえば、ライブに行こう。今回の楽曲『正調 五木の子守歌』は、心の奥でしんしんと広がってゆく悲しさがある歌、旋律も美しく、難しくて追いかけてゆくのも必死だったけど、大勢の人と一緒に歌う声の重なり、感情がこもった時の声の持つ、いろんな人の声の色気というのか、とにかく心地よくて、大勢で歌うのもなんていいんだろう、いつか何かしらの形でやってみたいなー。日本の昔の唄がもつ、独特の歌いまわしとかもすばらしくて、もっといろいろ聞いてみたいと、とにかく収穫の多いワークショップで参加してよかった。感じたことをちゃんと身体化したいな。

ここ、1,2年いろんなものを見たり、聴いたり、体験して、今、自分の中でちゃんとアウトプットしていきたい。行きたかったイベント、行こうと思えば行けたイベントも行かず、もちろん行きたいんだけど、行かないという選択。自分の余白を楽しみたいという方向になってきたのかもしれない。

あとお知らせと言えば、私事ではあるが、いいじぃじぃの日にミソイチになった。ケーキおいしかったぜ、ありがとう、相方ラスと母上〜。モンブラン好きな私にモンブランDAYSが続いた。うれしい。イェーイ!!自分へのご褒美というか、祝ミソイチになったよお前さんは、大橋巨泉のメガネをPOPでキャッチーに現代版にしたような、メガネを新調。なっちさんからは、ムーミンの小説を頂き、うれしい。

トーベーヤンソンと言えば『誠実な詐欺師』というタイトルの小説が好き。いいタイトル、誠実だけど詐欺師。

ばきりノすと言えば、ただいまレコーディング中、来年のレコ発に向けて。
12月4日は、今年を締めくくりますばきりライブ と 12月17日はソロのライブ。どちらもぜひきてほしいー。